JSL研修報告

平成27年度 第1回JSL研修の分科会報告(馬庭先生)

初任・指導:馬庭先生

 私のグループでは、初めて日本語の教科指導になったという方がたくさんいましたので、具体的に月曜日から使えるようなネタをたくさんみんなでシュアできたらと思い、グループ分けをして話し合いをしてきました。形容詞、動詞、文字、特に特殊音ですね、漢字などについて特にアイデアを出したり、膨らませたりしていきました。みなさん、ほんとうに素晴らしいアイデアの持ち主で、それぞれの経験に合わせてアイデアをだしていました。とても素晴らしいと思いました。

 一番嬉しかったのは、今年度初めて担当した方でもすでに楽しいと感じてくださっている方が多いことです。本当にそれは大変良い事だと思いました。子供は指導した分だけ返してくれます。その子に合ったやり方ができれば、ものすごく伸びる。とっても楽しい学級なので、ぜひいろいろな頭の部分を柔らかくして、いろいろなものがなんでも使えますのでぜひぜひやってみてください。今私が学級を担当していてすごく思うのは、特に個別指導、少人数指導は、自由度がとても広いということです。どこでもなんでも使える。外に行ってもいいし、なにを使ってもいいし、なんならかくれんぼをしてもいいし、宝さがしをしてもいい。こんなに楽しいことはありませんので、教科書も使いながらいろいろな言葉を入れるときに動きを必ずいれて、いろんなところで子供をたくさん動かしてあげて、たくさんの日本語を使って楽しい時間を一緒に共有してくださったらいいと思います。

 子供は本当に先生のことが大好きなのでぜひそこを信じてかわいがってたくさんアイデアを出してあっていけたらと思います。

 お疲れさまでした。

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平成27年度 第1回JSL研修の分科会報告(西村先生)

初任・体制:西村先生

 私のグループは、最初にみんながそれぞれの悩みを出し合い、このブルーの付箋に書きました。この付箋をもとに自己紹介の時に、何に困っていますか、悩んでいますか、一人三つずつ出していただいて、それを順番を決めて解決していこうとしました。始まってみると,本当に密な時間でした。

 何よりも今日朝一番で飛行機に乗ってきてよかったなって思い、すごく嬉しかったのは、やはり子供たちにかかわっている先生方がエネルギーを持って、そして楽しんで、子供たちに力をつけたいという思いを、今日私がいただけたことです。授業の話の時に、結局子供にぴったりの教材はなんなのかなとか、子供の、この子に合わせた力を伸ばすにはどうしたらいいのかな、とやはり考えるのです。そうなのです。この子にどんな力をつけたいのか、そのためには本、教材ありきではなくて、教材は教材として一つの道具なのですよね。この子にこの力をつけるには、あ!この道具をこんな風に使って、こんな手立てをすればいいなと思うところに、楽しみがありますよね、というのが今日のうちのグループでの話でした。そこに、楽しみをもっていただけたら、子どもも、もっと楽しくなります。たくさんいろいろわからない言葉や、文化の中に生活している子は、先生方が楽しんでこの子と共にいてくれるということだけで、まず安心できます。適応指導です。そして、力をつけていってくれることで、その子の前に広がる世界に橋渡しができるなと思ったら、そこをさらに楽しんで下さい。

 私にとっても今日来てくださった先生方との出会いは、とても宝物になりました。お互いに情報交換をすることは約束ができたので、まだこの縁を生かして指導していただけたらなと思います。

 どうもありがとうございました。お疲れ様でした。

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平成27年度 第1回JSL研修の分科会報告(植村先生)

管理職他:植村先生

 私たちのグループは他のグループとは少し違い、主に行政的な視点から、「特別の教育課程」や支援体制つくりの話をさせていただきました。メンバーも教育委員会事務局の方、教員、それも高校、小学校、中学校、中高一貫の先生と多岐にわたっていたので、とても自由にいろいろな視点からのお話を交流することができました。

 大きくはやはり昨年度から始まった「特別の教育課程」にかかわって、子どもたちの日本語能力の把握や個別の指導計画をどう作っていくか、それに伴う評価をどう進めていくか、という話が大変盛り上がりました。評価につきましては、今後小学校や中学校で「特別の教育課程」によって日本語指導を受けた子どもたちが高校進学を希望する場合、その日本語指導の評価を高校にどう受け止めていただくか、ということが話題になりました。県教委側からの働きかけも含めて、高校入試制度の仕組み作りというところに繋がっていくと思います。ここはやはり子どもたちの声も含め、小・中学校の現場からの声をあげていって、みんなで日本中の仕組みを作っていくことが大事だよね、ということなどを、人数はわずか8人ですけれども、熱くあつく語っていました。

 その他にも、研修会をどのように実施するか、先生方のニーズを踏まえたうえで、重複せず、でもいろいろな情報をお伝えできるそんな研修会をどのように企画していけばいいのかなどの話を、たくさんさせていただきました。

 ともすると、行政と学校現場というのは、一方通行的な時があるかもしれませんが、行政は、子どもたちや先生方が、いかに学校で安心して生き生きと学習活動を展開していただけるか、というための条件整備や、情報提供をすることが役割だと思います。私も教員なので、行政の仕事に戸惑うことは多いですが、何をしたら先生方の役に立つか、子どもたちの将来につながるかを考えて、もっと頑張ろうという気持ちでやっています。

 分科会の前半で、担当になられてからまだ経験日数が浅い先生方がどんな困り感を持っていらっしゃるかを拝聴させていただいたのですが、メンバーの中には、現場のそういう生の声を聴くことができたことも、今日のすごく大きな収穫だとおっしゃった方がいらっしゃいました。やはり先生方のお声を受けて進んでいく、そういう方向性を確認しました。

 この休みの日に、こんなにたくさんの先生方がお集まりになって、研修会を共にさせていただき、すごく嬉しい心強い話だなと思います。日本語指導は、教育課題の中ではなかなかまだ大きく取り上げられにくい課題ではあるかもしれませんが、一緒に進めていける先生方にたくさん出会わせていただいて、私も今日は多くの勉強をさせていただきました。メンバーの先生方、センターの先生方、今日はどうもありがとうございました。

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平成27年度 第1回JSL研修の分科会報告(小川先生)

中学高校:小川先生

 中学・高校の分科会は、今回なんと11名という史上初の大盛況でした。問題もいろいろな方面に渡っていて、地域の状況も仕事の仕方も違うので、片っ端からいろいろな問題を出し合っていきました。なので、どういうふうにご報告したらいいのかわかりません。

 私からも、今年度は高校で新しい取り組みをしているので、どんなに日本語力が低くても、学年相応の教科の学習はできるということを紹介しました。日本語さえわかれば在籍学級の授業がわかるようになるわけではなく、また、日本語ができるようになるのを待って教科をやるのではなくて、日本語と教科の両方を一緒に勉強していくことができるし、教科をやりながらの時間というのはすごく日本語が伸びる時間になるということをいろんな形でお知らせしてきました。

 教員の方は、指導法に悩んでいるところがあったり、外部から学校に指導に入っている方は、校内の先生との情報伝達・連携がうまくいかなかったり、いろんな課題があります。いわゆる日本語学級でやっている日本語指導と、教科を学ぶ力をつけるための指導っていうのはちょっと違うところがあります。学び盛りの子どもたちが日本語と教科を両方の力をどうやって身につけていくのか。今日はそんな話を中心にしつつ、学校内の理解を得る、それから新しい体制づくりをしていく、そういうたくさんの問題について片っ端からみんなで語り合っていきました。だからみなさん、なんとかそれぞれの課題について一つずつでも今日の学びを収穫にして、交通費の分カバーできて帰っていただけるといいと思っています。

ありがとうございました。

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平成27年度 第1回JSL研修の分科会報告(市川先生)

経験者・指導:市川先生

 この分科会は、現在日本語学級(国際学級)の取出し指導をされている経験豊富な先生方で組織されました。

 まず、自己紹介も兼ねて、新年度が始まってからの課題や悩み等を一人ずつ出していただきました。その後、共通する課題から「取り出しの工夫」「指導する教科の優先順位」「校内での組織作り(アピール)」「JSLの教科指導」の4つに絞り込んで話し合いを行いました。

 

 「取り出しの工夫」では、子供の実態に応じて取り出し、または時間割の工夫をしている事例が多く紹介されました。特に日本の学校に編入した最初の学年によって日本語習得の壁や学習内容の差が大きいので、そのことを踏まえた上での取り出し時間の工夫が必要であるということが強調されました。

 「指導教科の優先順位」では、国語派・算数派が半々でした。両者とも子どもの実態把握、それから担任の先生との連携が大事ということが共通した意見としてあげられました。 担任の先生からの依頼により、算数(割り算や5年生の割合、6年の比の学習など)で行っているという例もありました。

 「校内での組織作り(アピール)」については、どうしても日本語学級は学校の中での存在感が薄い、学年が中心となっていて、日本語学級単独として動きづらいというご意見がありました。

 その中での工夫としては、いろいろな研修会の中でのアピールや、日本語学級通信を出すといった方法。また、日本語学級のある教室につながる廊下に、通級している子どもの作品やそれぞれの国の文化紹介を掲示して、日本人の子どもたちにも挨拶や国の様子など、日本語学級に在籍している生徒のアイデンティティをアピールしている事例もあげられました。

 さらに、日本語学級の先生が入り込み授業の中で国際理解の授業を行ったり、子どもたちの母国の文化を一緒に紹介しあったりする取り組みを積極的に行っている例も紹介していただきました。

 「JSL教科指導」については「アクティビティユニット(AU)を使って、こんな授業ができる」という指導例の紹介が中心でした。JSL教科指導には、きらきら輝くような授業のネタの宝石がありますので、ぜひこれからみなさんの観点を学びあっていければと余韻を持って分科会が終了となりました。

 以上のように、有意義な意見がたくさん交わされ、実り大きな分科会になっていたと思っています。感謝申し上げるとともに、JSL教科指導へ向けて期待が膨らむばかりです。

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